わかやま12湯
wakayama-12-spa
和歌山県には温泉がある。
和歌山県には南紀白浜温泉や南紀勝浦温泉、龍神温泉など全国に知られる温泉地だけでなく、県内各地には全国屈指の泉質を持つ温泉地が点在しています。しかし、和歌山県=温泉といった知名度は低く、和歌山県内の温泉のすばらしさは国内外の観光客に知られていないのが現状です。
そこで2020年2月、地元密着の中小旅行会社で組織する協同組合和歌山県旅行業協同組合に事務局を置き、立ち上げたのが「わかやま12湯推進協議会」です。協議会では温泉地のある市町村や観光協会、DMOなどと連携し、和歌山県の温泉の魅力を国内外に伝えることで、1人でも多くの人たちが和歌山県を訪れ、歴史や文化、食、地域の人たちとふれあい、何度でも来たくなるような活動を行っています。
名称を「わかやま12湯」としていますが、これは1つの源泉を複数の施設が利用している温泉地をくくったもので、12湯以外の温泉地のPRも行っていきます。今後は各温泉地をテーマに開発した着地型旅行商品を「地旅」として、協同組合和歌山県旅行業協会とかかわりの深い株式会社全旅(本社東京)の協力を得ながら販売、情報発信を行っていきます。
「わかやま12湯巡湯帳・御湯印」スタート!
和歌山県内にある12の温泉地(温泉郷)「わかやま12湯」を「温泉版の御朱印帳」を持ってめぐる「わかやま12湯巡湯帳・御湯印」がスタートします。
県内の30ヶ所で入浴をし「御湯印」を集め、満願(コンプリート)を目指しましょう。
「わかやま12湯サミット」初開催
当協会と和歌山県旅館ホテル生活衛生同業組合が連携して発足させた「わかやま12湯推進協議会」(青木査稚子会長=当協会理事長)の主催で、和歌山県の温泉の魅力、素晴らしさをアピールする「第1回わかやま12湯サミットin龍神温泉」が2021年10月14日、田辺市・龍神温泉の季楽里龍神で開かれました。旅行業、宿泊業のタッグに行政も後押しして、ウィズコロナ期の和歌山の旅として「温泉」を前面に打ち出したサミットになりました。
詳しくはトラベルニュース社サイト記事「観光活性化へ地域連携をカタチに 「わかやま12湯サミット」初開催」をご覧ください。
わかやま12湯 温泉地
わかやま温泉(加太淡嶋温泉など)
加太淡嶋温泉
和歌山市加太の紀淡海峡・加太湾に面した温泉。泉質はナトリウム-炭酸水素塩泉・塩化物泉(重曹泉)で、とろみのある湯は美肌効果があると言われています。神経痛や間接痛、慢性消火器病、冷え性、肥満などの効能があります。美しい海と夕陽を眺めながら温泉に入ることのできる宿泊施設が多い温泉地です。
みなべ温泉
梅香丘温泉という別名を持っています。泉質はナトリウム・炭酸水素塩泉・塩化物温泉(重曹泉)で、とろっとしたお湯が特徴です。神経痛や筋肉痛、きり傷、やけどなどに効能があります。温泉内には岩風呂や檜風呂、オーシャンビューなど特徴のある浴場を持った宿泊施設で温泉を楽しむことができます。
白浜温泉・椿温泉
白浜温泉
飛鳥、奈良朝時代から「牟婁の温湯」「紀の温湯」の名で知られ、天智・持統天皇など多くの宮人が来泉した温泉です。兵庫県の有馬温泉、愛媛の道後温泉と共に「日本三古湯」とされています。崎の湯(露天風呂)をはじめ7つの外湯を楽しむことができます。泉質は塩化物泉、炭酸水素塩泉で効能は胃腸病や神経痛、リウマチなどです。
椿温泉
天保10年に出された紀州藩の地誌「紀伊続風土記」に名湯として、嘉永4年の温泉番付「諸国温泉効能鑑」に西前頭16枚目に「紀州大ぜちの湯」として紹介されている歴史ある温泉地です。泉質は単純硫黄泉でペーハーが9・9あり、柔らかでツルツルの肌触りが魅力になっています。効能は神経痛や筋肉痛、関節痛などです。西日本では珍しい湯治ができる宿もあります。
すさみ温泉
「七つの子」や「赤い靴」で知られる詩人で童謡・民謡作詞家の野口雨情が絶賛し、長期滞在した温泉で、泉質はアルカリ性単純硫黄泉です。慢性皮膚病や筋肉痛、慢性婦人病などの効能があります。周参見湾に面しており、目前に稲積島を望み、海を眺めながら入れる温泉として女性客に人気があります。夕陽の景観がすばらしい。
串本温泉
紀伊半島、本州最南端の地・串本町に湧く温泉です。泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物泉で、神経痛や関節痛、疲労回復などに効能があります。和歌山県での有数の観光スポット・橋杭岩を望む海岸美の湯どころです。駅周辺から海沿いにかけて宿泊施設が建っています。「サンゴの湯」という外湯もあります。
龍神温泉
高野龍神国定公園、日高川沿いにある温泉郷で、群馬県の川中温泉、島根県の湯の川温泉と並んで「日本三美人の湯」として知られています。泉質はナトリウム炭酸水素塩泉(重曹泉)で、肌がツルツルになり、しっとり感があります。神経痛や冷え性、肩こりに効能があると言われています。
川湯温泉
川の一部をせき止めて造る巨大露天風呂「仙人風呂」は冬の風物詩として親しまれています。川底から絶えず湧き出す70度以上の源泉があることから、スコップで河原を掘れば自分だけのオリジナル露天風呂を作って入ることもできます。泉質はナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉。神経痛や糖尿病などの効能があります。
渡瀬温泉
昭和40年に開発された新しい温泉地で、ホテルささゆり・やまゆり・ひめゆりからなり、源泉かけ流しの大露天風呂や気泡湯、寝湯などを備えた渡瀬温泉センター、コテージ、キャンプ場などの施設が点在するリゾート温泉地でもあります。泉質はNa-塩化物・炭酸水素塩泉(塩化物泉)、効能はリウマチ、神経疾患、創傷などです。
湯の峰温泉
4世紀ごろ熊野の国造(くにのみやつこ)だった大阿刀足海女(おおあとのつくね)によって発見された日本の最古の湯で、古くから熊野詣の旅人にとって休息の場として知られていました。なかでも川沿いにある天然の岩風呂「つぼ湯」は熊野古道の一部として世界遺産にも登録されています。泉質は炭酸水素塩泉で、神経痛や糖尿病、皮膚病、リウマチに効能があります。
南紀勝浦温泉
175本もの多種多様な源泉を持ち、その数は県下一となっています。南紀白浜温泉と並ぶ、和歌山県を代表する温泉地です。世界遺産に登録された那智山や那智の滝、熊野三山への拠点でもあります。泉質は多様で含食塩硫黄水素泉や単純硫黄泉、含食塩硫黄泉、含硫黄―ナトリウム・カルシウム-塩化物泉など。効能は神経痛や筋肉痛、うちみ、切り傷、婦人病などあります。
湯川温泉
古来より熊野詣での湯垢離場(ゆくりば)として開かれた歴史を持ち、南紀勝浦温泉と串本温泉の中間点にあります。国道42号沿いにある温泉地で保養や湯治を目的とした小規模旅館で形成されています。泉質は単純硫黄泉で、神経痛や筋肉痛などの効能があります。
太地温泉
眼前に紀の松島を望む海浜温泉で、泉質はナトリウムー塩化物泉でリウマチ、神経痛、胃腸病などの効能がある。太地といえば捕鯨で栄えたくじらの町で「くじら浜公園」にはセミクジラの実物大模型を展示した「くじらの博物館」、捕鯨につかった船を展示した「捕鯨船資料館」など町の至るところで捕鯨の歴史を感じとることができます。